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出井信夫＋池谷忍著
大村書店
A5版　330ページ
本体価格1,800円
第Ⅰ部　予算を知るための基礎講座
第1章 市町村は何にお金を使っているか
1 予算を知ろう――1年の仕事を決める予算
2 歳入の中身を点検する――自分のお金はどのくらいあるか？
3 一般財源って何？――自由に使えるお金はどれくらいか
4 苦にならない？　借金生活――地方債という借入金
5 お金をどう使うか――土木、福祉、人件費など多様な使い道
6 性質別の分け方でチェック――予算分析の第一歩
7 目的別の分類を知ろう――どんな仕事をしているか
8 公債費という借金返済――だまった借金はいくらだ
9 土木か民生か――豊かな生活のために何をするのか
第2章 お役人の給料を知ろう
1 給料と給与の違いって？――お役所の人は給料が高いのか
2 給料の決まり方――国家公務員をにらんで横並び
3 ラスパイレス指数って？――国家公務員との比較
4 市長さん、町長さんはいくらもらっている？――あまり高いのも考えもの
第3章 あなたの市町村の財政は大丈夫？
1 予算の点検は住民の義務――「高い税金」と文句を言う前に
2 財政力指数という通信簿――自分のお金でどこまで賄えるか
3 生計費は大丈夫か――財政の余裕度を測る経常収支比率
4 借金便りになっていないか？――首が回るかどうか調べる公債費負担比率
5 借金もできなくなる！？――起債制限比率という怖い指標
6 ヘソクリはあるか――心配だから調べてみよう
7 ホントに起こる市町村倒産――赤字市町村の悲劇
8 バランスシートって何だ――資産や借金の状況も知りたい人へ
第4章 国と自治体のお金の話
1 地方自治体って何だ――都道府県、市町村じゃなくても立派な自治体
2 入るのは国、使うのは自治体――国より大きい地方財政
3 みんな仲良く？交付税――評判は悪いけど、とても大事
4 こう決まる地方交付税――収入と需要の差額を補てん
5 隠れ借金に悩む地方――誰の借金かわからない謎
6 国と地方の税金の違い――分権にほど遠い税体系
第Ⅱ部　もっと知りたい人への専門講座
第5章 なぜ財政チェックが必要か
1 自治体の恩恵がなくなる――それが自治体倒産
2 家計簿感覚で点検しよう――必要な地域社会に根ざした目
3 パズルより面白い財政分析――理解したら実行あるのみ
4 類似団体と比べてみよう――自分の市町村の状況を知るのが第一歩
5 類似団体って何？――人口と産業が決め手
6 データの入手は簡単！――必要なのは熱意
第6章 財政比較のノウハウ公開！
1 たちまちわかる財政状況――柏崎市を例に勉強してみる
2 実質収支比率を調べる――財政運営は健全か
3 財政力指数はどうか――余裕のある財政運営を目指して
4 経営収支比率は大丈夫か――財政構造の弾力性は？
5 公債費比率をみる――将来の財政運営に懸念
6 公債費負担比率をみる――財政構造の弾力性のチェック
7 起債制限比率をみる――地方債発行のチェック指標
第7章 将来の財政運営に関する分析
1 地方債現在高の点検――借金残高の総額は
2 債務負担行為現在高の点検――隠れ借金とは？
3 積立金現在高の点検――ヘソクリの残高は…
4 将来にわたる実質的な財政負担の点検――借金の本当の実態は
5 活用したい「財政分析」――閉鎖的社会の起爆剤に
第8章 「事業評価」と「行政評価」
1 自治体活動における従来の評価基準――このままでよいのか、自治体の行動基準
2 自治体の行政評価の視点――新たな自治体の行動基準とは
3 行政改革のための新しい論理――ＮＰＭの発想
4 行政の成果志向と行政評価――行政の新たな評価軸
5 事務事業評価システム――効率的に事業を執行するため
6 自治体の行政評価システム――評価の視点をどこに置くか
7 行政評価の類型化――まだまだ不備で不十分
8 行政評価の今後の課題――評価方法の確立へ向けて
第9章 企業会計的視点からの自治体財政分析
1 自治体の財政を企業会計の視点よりみると――バランスシートの作成がやっと可能に
2 自治体における「バランスシート（Ｂ／Ｓ）」作成団体の状況――総務省方式によるＢ／Ｓの作成が時代のトレンド
3 総務省方式による「バランスシート作成」――Ｂ／Ｓ作成のマニュアルのポイント
4 バランスシートによる財政分析の内容――Ｂ／Ｓの作成で何がわかるのか
5 柏崎市におけるバランスシートの作成――柏崎市の何がわかるのか
6 柏崎市における財政分析――財務状態でわかったこと
7 柏崎市における行政コスト計算書――費用対効果は？
8 柏崎市におけるキャッシュ・フロー計算書――収支状況はどうか
9 柏崎市全体のバランスシート――資産に比べ負債の増加が著しい
第10章 自治体の財政健全化計画作成のポイント
1 地域経営と自治体経営――地域の実情に応じて社会資本・サービスを充実
2 行政計画と行政計画策定支援システム――システムを確立し、ビジョンを実現する
3 行政計画とシステム・ダイナミックス（ＳＤ）技法――「成長の限界」のモデルに利用された技法
4 自治体行政運営管理システム――行政計画の計画進行管理と財政運営管理システム
5 埼玉県栗橋町における「財政健全化計画」の作成事例――自治体の「財政健全化計画」の作成意義
6 自治体の「財政健全化計画」作成の必要性――自治体ではなぜ「財政健全化計画」を作成しないのか
終章 パソコンの活用で「財政健全化計画」の作成を！
1 もう一歩先の分析も――ここまでくればプロの腕前
2 税金を取り戻して自治体の財政再建に役立てる方法――寄付、社会貢献、税金還付の三段活用
おわりに